そうさ、未来はいつだって

このマーチと共にある(挨拶)
冬の寒空の下で、一人男が怒鳴り散らしている。
「きよつけ。背筋を伸ばせ。歯を食いしばれ。何だキサマは、やる気があるのか。貴様は「踏めば割れる卵野郎」なんて上等な物じゃない。
最低のクソ虫だ」
周りのことなどお構いなしに声を張り上げ拳を振るった。
鈍い音と共に痛みが走る。
さらに顔をまっ赤にしてが叫ぶ。
「何だあの仕事振りは、アレならまだジジィのSEXのほうが気合が入ってるぞ」
男はさらに拳を振るう。
拳のところどころが赤い。
「やる気が無いならとっとやめろ。それがいやならガッツを見せろ」
男はみたび拳を振るうが、その拳は殴りつけた痛みのためか目標をそれて大きく弧を描きながら飛んだ。
それでも男は三度目の拳も本当に鈍い音を立てて打ち据えることができたがそのまま黙り込んだ。
そして男は怒鳴るのをやめて、仕事に戻るも手を傷めてほかの社員に迷惑をかけたとさ。