コミケレポート〜莫迦の手記より「初日」〜

さて、予定していた上野駅から遠く離れた新宿駅にバスは止まった。
正直ここからは時間との勝負であった。
この時点で小生は悩んだ。
電車で東京駅まで行くか。
ゆりかもめを使うか。
それとも直接タクシーで行くか。
直接タクシーを使おうにもさすがに金がかかりすぎるのこの案は没。
ユリカモメなんぞ通勤ラッシュよりひどい有様になりそうなのでこれも却下。
結局小生はいつも道理に、東京駅からタクシーで行くことにした。
でもこれが大変だ。
まず、新宿駅から東京駅に行くには、山手線と中央線がある。
小生はもちろん中央線を使うことを決断したのだがこれが見つらからない。
何が見つからないかって?
駅構内の案内を見ても中央線のホームが無いのだこれには参った。
仕方が無いので小生は山手線を使うことにした。
おかげで30分以上もかかった。
「はぁ、山手線以外の物も乗っておくべきだったとなぁ」と小生は苦い思いをしたが、過去を見ても仕方が無い。
それはともかく山手線に乗って東京駅に向かっている間ずっと、外人が小生のことを失礼にもじろじろ見てくるのを不愉快に思った。
本当失礼な奴らだ。
まぁ、小生は東京駅からタクシーを使ったわけですが、車窓から見えるほかのタクシーの乗客、バスの乗客が、ことごとく小生と同じものを感じるのは気のせいだったのだろうか?
後は事故も無くコミケの会場である国際展示場にして東京ビックサイトに到着。
列にそそくさと並んで小生はいつものように隣の人に声を振る。
「今日はどこ狙いで?」
西館側列に並んでいるのだから当然最初の目的は企業が大半であろう。
だが、このように声を一言かけることにより普段話したことに無いタイプの人と語り合うのは、非常に迷惑だがなかなか有意義な事だと小生は思う。
ただし、一部をのぞいて。
隣の人はさらに隣の人一緒に来ており、その人は紋付きと言うかなんというか、たぶん紋付きで来ていた。
ただし、袴ははいていなかった。
この日の目当ては、西館の企業ブース「サンデーGX」と「Nitro+」である。
正直始発組よりも遅く到着した小生が「サンデーGX」の販売している諸先生方のサイン本をGETできるはずが無いとふんでいるので、最初に並ぶのは「Nitro+」と決めていたが、これがまた腐女子が多いったらありゃしない。
やはり、Nitro+がBL物を出したことが影響しているのであろう。
Nitro+広報のジョイまっくす氏が、列に並ぶお客に会場限定のカードゲームのカードを一枚一枚手渡しをしていた。
「今回も女装じゃないんだねジョイさん」などと心の中で呟いたが、手渡されたカードには同社のゲーム「塵骸魔京」のヒロイン「イグニス」の格好をしたジョイまっくす氏のイラストが書かれていた。
小生は来年こそはジョイまっくす氏がヒロインの衣装を身にまとって笑顔で握手してくれるの切に願ったが、来年ここに来れるかどうか不安になった。
その証拠に、列に並んでいるときに藤原(仮)氏の言葉が脳裏を横切る。
 
「一年後三年後の自分が何をやっているか、姿を想像してみい。」
 
すみません藤原(仮)さん、たぶん小生はここにいそうです。
それはそうと、小生が列に並んでいたときにジョイまっくす氏がとある男(客)の腕をつかんで肩に手を回してというかして、顔を寄せて何かをしゃべりながら列からはじき出した。
その男は振り向くことも無く人ごみに消えていったが、いったい何があったのだろうか?
とりあえず、企業の買い物を済ませ小生は西館で同人誌をあさりにいった。
あさるといっても買うものはとおに決まっているので迷うことは無かったが・・・
西館ではあまり新しい出会いは得られなかった。
得られたとしたら、赤いヘルメットと白いヘルメットの二人組みである。
小生は、彼らを見た瞬間最初に「えっ、コス?なんの?」と疑問だらけ。
それもそのはず、彼らの格好はどう見ても、昔の警官隊とケバ棒でもって叩き合ってそうな格好だったからである。
小生は、「前回は、将軍様を見たが今回も変わったことをやる人がいるなぁ」と興味本心で話しかけた。
詳しいことを書くとアレなので中略するがなかなか面白い人たちでした。
後は東に行ってジャンルを見て買いあさろうと思ったが、エスカレーター横の茶店?で一息ついたら何もやる気が無くなった。
「年かねぇ、年はとりたくないねぇ」などと感じながら疲れを癒した。
癒している途中に、合い席を求められたので小生は快くそれを快諾。
小生一人でひとつのテーブルを占領するのはもったいない。
小生は彼らと話しをすることにした。
彼らは、二人組みで後からもう一人来るという。
それまでの、あいだである。
実に有意義だった。
まさか、同志I上と同じように語り分かり合える人と出会えるとは小生びっくりした。
いやぁ、いるところにはいるもんだ。
話した内容をタイトル分けすると
「好きな作家ほど起たない」
雑破業北斗神拳甘詰留太北斗琉拳黒田洋介アミバ
以上の二本がおもに話し合った内容。
小生のこの「好きな作家ほど起たない」はその人に名(迷?)言認定された。
話の内容としては、工口漫画談議にて「お世話になっている作家と好きな作家とは以てして違う物だ。好きな作家と言うのは、読んでいても「いいなぁ」と感じて、せがれはおっきしないものだ。
現に小生は、甘詰留太先生の成年コミックで倅がおっきしたことが無い。
この作者は確実に小生の秘孔を、それも的確に突いてくる。
それなのにおったつ所か幸せな気分になったり、見ていてはづかしくなってしまったりする。」
そのことから、小生は「好きな作家ほど起たない」と発言した。
二つ目の「雑破業北斗神拳甘詰留太は北斗流拳。黒田洋介アミバ」は、ただ単に雑破業先生と甘詰留太先生は同じ秘孔を確実についてくるが何かが違う。
ラオウやトキといった違いではなく、北斗神拳と北斗流拳の違いを感じたから、そして黒田はどうも中途半端な感じがしてアミバあたりが妥当かと。
初日はそんな感じである。